食事療法の重要性
~ライフスタイルにあった食事指導を~
糖尿病診療に携わって40年になります。この40年間に、糖尿病患者数が200万人から1000万人に増加しただけではなく、病態も変化し、インスリン分泌不全型から、過食や運動不足によるインスリン抵抗性が主体となり、発症も若年化しています。
糖尿病治療の基本は、食事・運動療法ですが、ライフスタイルが多様化し、食事療法自体難しい局面を迎えています。居住区、通勤事情、家族構成も異なりますし、単身赴任など個々の事情に合わせた食事指導が必要です。
糖尿病食の基本は、
①摂取カロリーを適切に抑えること
②必要な栄養素が摂取できること
③食後の血糖上昇を抑えること
③の達成のためには、食物繊維を多くとることが必要ですが、日本国民の食物繊維の必要摂取量は、25g/日のところ、半分の13g/日しか摂取できていません。漠然と「毎食野菜をとりましょう。」というだけではいつの間にか「野菜」は、レタス数枚や野菜ジュースや青汁などに置き換わっており、これでは食後の血糖上昇を抑えることはできません。
個々に対して、食の現状を把握して、具体的に指導し、糖尿病を悪化させない食習慣を身に着ける必要性を今切実に感じています。まず、6か月頑張って、途中挫折しても、2年間継続できれば、一生の食事のレールを敷くことができると考えています。
20年30年先に繋ぐことができる食事指導でなければ、意味がないと思います。
松江は、美味しい魚・野菜が適切な値段で豊富にあり、通勤時間も短時間の方が多いので、自分のできる範囲で、自分の食べるものは自分で調理することをお勧めしています。自分で作れば、人件費の節約になりますし、毎日献立を考えることは、認知症予防になります。私の指導で、10年間で20kg減量し、そのままリバウンドしていない方も数名いらっしゃいますので、それなりに適切な指導であると自負しており、今後も根気強く指導していこうと思っています。
〜気づきにくい病気だからこそ、早めの対策が大切です〜
糖尿病とはどんな病気?

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に高い状態が続く病気です。
本来、血糖はインスリンというホルモンの働きによって適切にコントロールされていますが、
・インスリンの分泌が不足する
・インスリンの働きが低下する
といった状態になることで、血糖値が高くなります。
糖尿病の特徴は、初期には自覚症状がほとんどないことです。
そのため、気づかないまま進行してしまうケースも少なくありません。
糖尿病が怖い理由
糖尿病は、血糖値が高い状態そのものよりも、長期的な合併症が大きな問題となります。
主な合併症
- 網膜症(視力低下・失明)
- 腎症(腎機能低下)
- 神経障害(しびれ・痛み)
さらに、血管へのダメージが蓄積することで、心筋梗塞や脳梗塞など、命に関わる病気のリスクも高まります。
また、糖尿病が進行すると感染症にかかりやすくなったり、傷が治りにくくなるなど、日常生活にも影響を及ぼします。
こんな症状は要注意
糖尿病は無症状で進むことが多いですが、次のようなサインがある場合は注意が必要です。
- のどが異常に渇く
- 尿の回数が多い
- 疲れやすい
- 急激な体重減少
- 傷が治りにくい
このような症状がある場合、血糖値がかなり高くなっている可能性があります。
早期発見の重要性
糖尿病は、早い段階であれば
・食事の見直し
・運動習慣の改善
などによって、進行を抑えることが可能です。
しかし、症状が出てからではすでに進行しているケースも多く、合併症のリスクも高まります。
そのため、
- 健康診断で血糖値をチェックする
- 気になる症状があれば早めに受診する
ことがとても重要です。
実際に、糖尿病は健康診断で指摘されて初めて気づくことが多いとされています。
内科・消化器内科・内視鏡検査のことなら
ほしの内科・胃腸科クリニック
気になることがございましたら、どんなことでもお気軽にご連絡ください
TEL.0852-20-1333
■診療時間
月・火・水・金 9:00〜12:30 15:00〜18:30
木 9:00〜12:30
土 9:00〜13:00
■休診日
日・祝休診休診
※受付時間も診療時間と同様です。
予防と治療のポイント
糖尿病の予防・改善には、日々の生活習慣が非常に重要です。
■ 食事
・バランスの良い食事
・過度な糖質・脂質の制限
・規則正しい食事時間
■ 運動
・ウォーキングなどの有酸素運動
・無理のない継続がポイント
■ 定期的な検査
・血糖値・HbA1cの管理
・合併症のチェック
医師の指導のもと、必要に応じて薬物療法を併用することで、血糖コントロールを行っていきます。
40代の方へ 注意しておきたいポイント
40代は、糖尿病のリスクが高まり始める重要な年代です。
仕事や家庭が忙しくなる一方で、

- 運動不足になりやすい
- 外食や飲酒が増える
- 健康管理を後回しにしがち
といった生活習慣の影響が積み重なりやすくなります。
この時期に血糖値の異常を放置してしまうと、
気づかないうちに糖尿病が進行し、将来的な合併症リスクが高まる可能性があります。
特に、
- 健康診断で「血糖値が高め」と言われた
- 体重が増えてきた
- 運動する機会が減った
といった方は注意が必要です。
40代の段階で対策を始めることで、糖尿病の発症や進行を防ぐことが十分可能です。
「まだ大丈夫」と思わずに、このタイミングで生活習慣と健康状態を見直すことが大切です。
まとめ
糖尿病は、初期には気づきにくい一方で、放置するとさまざまな合併症につながる病気です。
・症状がなくても定期的なチェック
・早期発見・早期対策
・生活習慣の見直し
が、健康を守るために重要です。
当院では、糖尿病をはじめとした生活習慣病のご相談から、必要な検査(内視鏡検査を含む)まで総合的に対応しております。気になる症状や健康診断の結果について、不安がある方はお気軽にご相談ください。




